

長期管理薬のぜんそく治療と合わせて考えたいのが室内環境の改善です。子どもがぜんそくを引き起こす大きな要因にアレルギー反応があることから、身近なアレルゲンを減少させることが重要です。
室内環境の整備は家族のみなさんの協力が必要ですが、この問題を改善することでぜんそくが良くなった例も多いので、今すぐにでも実行しましょう。
ここでいうアレルゲンとは、ぜんそくの原因になりうる吸入性のアレルゲンです。例えば室内のホコリ、ダニ、ペットのフケ、カビ、花粉などのことです。
これらは通常目に見えないものなので、一時的にアレルゲンを排除したとしても、外から持ち込まれたり、生活の中で発生するものも多く、定期的に清掃する必要があります。
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室内のホコリの中には様々な種類のダニが生息しています。特にチリダニという種類はぜんそくの原因種で普通の家庭で最も多く検出され、人の垢やフケ、食品などを餌としています。
他にはネコ、イヌなどのペットの毛、室内のカビ、外から持ち込まれる花粉、タバコの煙などです。これらを室内から排除することができれば、アレルゲンの心配も少なくなるでしょう。
またダニが好む湿度は75%前後、カビは70~90%です。ダニ・カビは乾燥に弱いので、清掃と換気をしっかり行うことが大切です。梅雨の時期等、湿気の多い季節には十分に気をつけましょう。
子どもが大好きなぬいぐるみにもダニがたくさん住みついています。できればホコリやダニの付きにくい素材を選ぶか、 洗えるものなら中性洗剤で丸洗いすれば大丈夫ですね。
掃除機による床の清掃はできるだけ毎日行いましょう。畳や寝具はホコリやダニが侵入しやすいのでていねいに掃除してください。少なくとも3日に一度は1平方メートル当たり20秒程度の時間をかけて掃除機をかけることをお勧めします。
注意したいのは、床に落ちたホコリや花粉を掃除機がけの際に舞い上げてしまうことです。できれば排気がきれいな掃除機やゴミ捨ての際にホコリが舞い散らないタイプの掃除機などを選ぶとよいでしょう。
床掃除を普通の掃除機で行う場合は、先にシートやぬれ雑巾で拭き掃除をしておくと掃除機をかける時に舞い上げの心配が少なくなります。
また床以外に室内照明の傘の部分やタンスの天板などもホコリがたまりやすいので、時々徹底した拭き掃除をしてください。
室内の床は、じゅうたんや畳と比べてフローリング(板張り)が最もよく、ていねいに掃除機をかければほとんどホコリはたまりません。しかし、畳にじゅうたんを敷くパターンは一番アレルゲンを保持しやすい環境になりますからすぐにやめましょう。
また洗濯のできない布製ソファーにはダニがたくさん住み着いているので、できれば合成皮革製に変えたほうがいいですね。ホコリっぽいカーテンは洗濯するか、ブラインドに付け替えましょう。
毎日使う寝具(布団カバーやシーツ、枕カバーなど)はこまめに交換、洗濯してください。外に干した寝具は取り込む前に必ず花粉を払ってください。
素材でアレルゲンをガード
最近ではダニや花粉、ホコリをシャットアウトする高機密な素材や超極細繊維のシーツ、枕カバーなども販売されているようです。素材からガードすることはかなり有効な対策といえますので、ぜひ検討してください。
ダニの洗浄
ダニのアレルゲンは水に溶ける性質があるので、寝具や衣類などの洗濯はアレルゲン除去に効果があります。

空気清浄機の利用
室内の空気をきれいにすることで、空気中にただようアレルゲンや浮遊物を減少させます。
対策としては空気清浄機の使用をお勧めします。空気清浄機にはファンフィルター方式とイオン方式、ファンイオン方式がありますが、粒子状の物質に対してはファンフィルター方式がより有効と言われています。最近ではホルムアルデヒドなどの化学物質に対し、光触媒作用を利用して酸化除去する空気清浄機もあるようです。

エアコンの利用
エアコン使用の際、フィルターが汚れたまま使用していると空気中にホコリをまき散らしている状態なので、定期的にゴミを取り除いて使用してください。

タバコの煙
タバコを吸う人の煙はもちろん、タバコの先から立ち上る煙や灰皿のくすぶった煙は有害物質を含んでいるのでぜんそくを悪化させる要因となります。
タバコの煙は吸入ステロイドの効果を弱めるため家族にぜんそく患者がいる場合は室内の喫煙をやめてください。